>>625
如何にセールフレザーが大金持だって、みすみす下るだらう株式を買煽って
損することを承知の上で同一行動を無意味に繰返して居るとは考へられない。

そこで、私は東京で大蔵省の役人さんに、注意したのだった。
夫れは、セールフレザーなるものはユダヤ系統の会社である。
而して神戸のセールフレザーの本店で、株式の下ることを承知の上で買占をやって居るのは
恐らく他の連累者が必ずセールフレザーの買占め以上に売って居るに相違ない。
而して夫等の連累者の株式売崩しの為に日本の株式が段々と下落して結局、
セールフレザーの損した何倍も、何十倍もの利益を此等一味が儲けて居るに相違ない。
故に之はユダヤ人一流の金儲けの手段たると同時に、
日本の経済界撹乱の方法に違いないから、経済警察等を動員して、徹底的に調査すべきだと私は進言した。

然るに折も折、九月中旬頃から、ユダヤ人のドル買事件が曝露した。
夫れは外国銀行と秘密に連絡を採って日本の円を売って為替で米国のドルを買ふたのである。
円を売ってドルを買ふと謂ふことは一見何でもない様だが、実は買ったドルは日本に持って来ないで
アメリカか、上海に預けて置く、但し、其の支払代金だけは
外国銀行から日本に請求されるから結局日本は金塊で支払はねばならぬ。夫れ丈け金の密輸出をするのと同じである。