新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、ゴルフをする人が若い世代を中心に増加に転じています。
「3密」を避けられる身近なレジャーとして注目され、新たに始める人も多いようです。女性を意識したゴルフ場が登場するなど、
ゴルファー人口のすそ野拡大に業界も力を入れています。秋はスポーツの季節。新たにゴルフにチャレンジし、芝生や木々に囲まれたコースを歩くのはいかがですか。

若い世代が急増、「3密」避けるレジャーとして注目

この夏、全国のゴルフ練習場やコースで異変が起きました。コロナ禍で春先から大きく落ち込んでいた利用者数が、前の年より増加に転じたのです。
経済産業省の統計によると、7月のゴルフ練習場の利用者数は前年同月比9.1%の増加。ゴルフ場は同9.2%減ですが、緊急事態宣言で4割近く落ち込んでいた4〜5月からは急回復。
全国で約160カ所のゴルフ場と練習場を運営するアコーディア・ゴルフによると、同社の8月の総利用者数は2ケタの伸びを記録しました。
「特に20代や30代といった若い世代の伸びが大きい」(同社)といいます。ゴルフ専門ポータルサイト「GDO」を展開するゴルフダイジェスト・オンラインが
実施した調査でも同様の結果が出ており、若年層の増加については「レストランでの昼食を省略した『スループレー』や『1人予約』、
2人1組でプレーする『2サム』など新しいプレー様式を取り入れるゴルフ場が少しずつ増えている」ことなどが背景と分析しています。

緊急事態宣言が解除された後も県境をまたぐ移動や旅行が手控えられ、身近で3密を避けられるレジャーとしてゴルフを選択する人が増えているとみられます。
近くの練習場に足を運んでクラブを振ることで、外出自粛による運動不足の解消やコロナ禍のストレス発散にもつながります。
日経ウーマノミクス・プロジェクト(ウマノミ)の企画で6月末にゴルフを始めた会社員の田中美穂さんは1カ月半ほどで「健康面でも体力がつき、体が引き締まった」と話しています。

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https://style.nikkei.com/article/DGXMZO64332330Y0A920C2000000