>>228
わかってることもあるしないこともある。
脳外科的な知見があればいいってものでもないし。

一つ言えるのは、フロイトの時代の精神分析学は医療としての知見にはならない。いまでも文系の心理学として教えているところもある。
事例が少なすぎる。彼らの決めつけ体系がいまの医療の知識の下敷きになっているのが、いま精神医療の知識をややこしくしている。

事例をもとに、こうすりゃ治る、悪化する、短期間症状を抑えられるなどをやっているのは、学で言えば臨床心理という分野だよ。
臨床心理の大きな知見は、大戦後各国の傷病兵ケアで積み上げられて来た。軍隊だから、アンケートを強要し生活リズムを強制的に決められたということが治療の体系化に繋がったとされる。
そしてその知見は、日本の医療では心理学とは違う、実績ある体系として、精神科、心療内科、神経科、脳外科などで生かされ、今でも改良されている。

脳外科的な成果も臨床心理と脳外科の連携で積み重なっている。
例えば、ネズミを使った実験では、(多くのうつ病やパーソナリティ障害に関連しているとされる)トラウマ記憶の発動時の脳の活性箇所を特定したのがもう30年以上前。
そしてこの10年では、訓練、レーザーを使った脳外科処置、さらに薬での改善法を編み出すまでになっている。(人間への応用はまだまだ開発中)

心理の問題、病理の問題、医療の問題は混合しないように注意したほうがいい。
じゃないと問題解決とは逆の方向に向かってしまうよ。