陸自駐屯地配備に信念を持って反対する市民にとっても、先日の集会でのあの発言は内心、顰(しか)めっ面だったであろう

◆「忙しい時間を割いて調査・監視する住民に対し挨拶をしない、黙って記録をとるなどの失礼な行為をしないで。国民は主権者。
役人、工事に携わる方々は税金で雇われていることを忘れず、くれぐれも失礼のないように」―

◆「忙しい時間を割いて」、いや、誰も頼んでなどいない。逆に記録している現場の人こそ、仕事である。
その仕事も税金のおかげと言うのなら、記録しない方が税金の無駄遣いである。
国防に関わる工事現場に誰かが「監視」に来たとなれば、万一を想定して記録しておく。それが危機管理である

◆何より驚くのは、「税金で雇われていることを忘れず」である。「反対意見も聞いて!」「礼儀正しく!」程度でやめておけばよいものを、語るに落ちる、とはこのことである。
カネこそチカラ∞資本家が上位、労働者は下位∞雇われの身分を弁えよ≠ニの底意が露呈する。
そもそも主権と発言するなら、公務員も建設業者も発言者も対等である

◆発言者と「そうだ!」と賛同した人々こそ、多様なる方々のおかげで豊かに生きている事実を、お忘れなきよう。(S)

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