山形県東部の村山地方から最上地方にかけて江戸時代から残る風習がある。
結婚せずに亡くなった子供のために親などが、子供の結婚式を絵馬にして奉納する風習「ムカサリ絵馬」だ。

最上三十三観音といわれる観音堂に奉納される場合が多く、ムカサリ絵馬からは「来世で幸せになってほしい」と願う親たちの気持ちが伝わってくる。

観音信仰と瞑婚

 ムカサリ絵馬が奉納される観音堂は、上山市から鮭川村まで、最上三十三観音の地域と重なる。
東アジアでいまもみられる死者の婚礼「瞑婚(めいこん)」に由来するものといわれ、青森県津軽地方では人形で供養されるが、
山形県ではムカサリ絵馬として奉納されてきた。
(以下略)

https://www.sankei.com/smp/premium/news/200921/prm2009210004-s1.html