「主権の損害容認せず」 台湾問題で中国序列4位

 新華社電によると、中国共産党序列4位で国政助言機関、人民政治協商会議(政協)の主席を務める汪洋氏は台湾独立志向の与党、民主進歩党(民進党)政権を念頭に「『台湾独立』は袋小路だ。国家主権や安全へのいかなる損害もわれわれは容認しない」と強調した。
福建省アモイで開かれた台湾との交流イベント「海峡フォーラム」のビデオ演説で表明した。中国は米高官の訪台に反発、軍事的圧力を強めている。汪氏は「外国勢力を頼みに危険な道を進むことは台湾にリスクをもたらす」と警告した。

 中台交流や協力を「制限、縮小するたくらみ」や「愚かにも大陸経済と『デカップリング(切り離し)』しようとする」動きが台湾にあるとも述べ「百害あって一利なしだ」と強調した。「交流の強い願い」により台湾側から多数が参加したと主張。
だが今回、中国側から不適切な発言があったとして台湾最大野党の国民党は参加を取りやめた。台湾メディアによると、台湾の中国政策を管轄する大陸委員会は、中国当局は「一つの中国」原則を掲げて「武力で台湾を屈服させようとしている」と批判し、こうした言動が中台関係のリスクを高めていると指摘した。(共同)

https://www.sankei.com/world/news/200921/wor2009210006-n1.html