岸田・石破氏、大敗に「反省」 自民主流派は祝勝会さながら
自民党総裁選で敗れた岸田文雄前政調会長(岸田派会長)と石破茂元幹事長(石破派会長)が再起に向けて動き始めた。
17日にはそろって「反省」を表明。いずれも菅政権で要職に起用されず、1年後に予定される次期総裁選に向けて存在感を発揮できるかが問われる。
一方、菅義偉首相を支持した主流派からは閣僚・党役員人事を歓迎する声が相次いだ。
岸田氏は東京都内で講演し、「2位に終わったことは努力不足だ。謙虚に反省する」と述べた。安倍政権で外相、政調会長と一貫して要職を占めてきたが、
菅政権で無役となった。国会議員票で石破氏を引き離したものの、141あった地方票は得票わずか10票と、党員に浸透できていない現実に直面。
かねて指摘されてきた発信力不足を克服できるのか、まさに背水の陣を強いられる。
長らく「ポスト安倍」の本命と目されながら最下位に沈んだ石破氏も、都内で開いた政治資金パーティーで「私に何が足りないかを虚心坦懐(たんかい)に反省し、
改め、同志の思いに応えていかねばならない」と再挑戦への決意を語った。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091701084&g=pol