16日に行う組閣人事で、自民党の菅新総裁は、経済産業大臣に無派閥の梶山弘志氏を再任する意向を固めました。

梶山氏は衆議院茨城4区選出の当選7回で、64歳。無派閥です。

旧動燃=動力炉・核燃料開発事業団に勤務したあと、官房長官や党の幹事長などを歴任した父親の故・梶山静六元官房長官の秘書などを経て、平成12年の衆議院選挙で初当選しました。

これまでに国土交通副大臣や地方創生担当大臣などを歴任し、去年10月からは辞任した菅原一秀氏の後任として経済産業大臣を務めています。

梶山氏は、地方創生担当大臣の際には公文書管理の担当として、財務省による決裁文書の改ざんなどを受けた再発防止策の取りまとめにも尽力しました。

菅新総裁としては、新型コロナウイルスの影響で落ち込む経済の立て直しに継続して取り組むねらいがあるものとみられます。

菅氏が「政治の師」と仰ぐ梶山静六氏を父に持つ梶山氏。
地方創生担当大臣として初入閣した直後の3年前の8月には、当時官房長官だった菅氏が茨城県常陸太田市を訪れ、梶山氏とともに静六氏の墓参りをしています。

梶山氏は、茨城弁を交えた実直な語り口で多くの議員から慕われています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200915/k10012619861000.html
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