黄金の「オジサン」、西表島の海に出現

【西表島=竹富】町西表島西部の「うなりざき公園」のリーフで8月30日、黄金のオジサンが釣り上げられた=写真。射止めたのは、同島祖納に住む鄭(てい)彰彦さん(35)。「なんじゃこりゃー」と驚いた。

自宅に持ち帰り、おろしてフライにして食べた。プロの料理人でもある鄭さんは「少し甘みがあって上品な味わいでおいしかった」と話す。

地域の事情通によると、このオジサンはマルクチヒメジという種だと思われる。まれに黄金の個体が見つかるという。

沖縄ではオジサンは人気の高級魚だ。下あごに2本のひげのような触覚があり、人間のおじさんに似ていることから名付けられた。通称ではなく正式名称だ。
英語ではヤギの長いひげに似ていることから「goatfish」(ゴートフィッシュ)という。

赤い個体が多いが、黄、紫、白など同じ種とは思えないほど個体によって体の色にばらつきがあるのがオジサンの特徴だという。

人間のおじさんもいろいろだが、魚のオジサンもいろいろだということだ。
鄭さんは「きれいでかわいいオジサンだった。縁起が良さそう。こんな輝けるおじさんになっていきたい」と笑った。(前大歩通信員)

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