フィリピンの東海上にあった低圧部が昨夜14日(月)午後9時、熱帯低気圧に変わりました。
きのう午前の段階での気象庁の予想では、今夜にかけてもまだ中心付近がハッキリしない低圧部の予想でしたが、予想よりも早く中心付近の循環がハッキリし、熱帯低気圧という解析になりました。
新たに発生した熱帯低気圧はきょう15日(火)午前3時現在、フィリピン付近を西寄りに進んでいます(天気図中のTDマーク)。
熱帯低気圧は今後も西寄りに進み、南シナ海へ出た後、あす16日(水)午後9時の予想でもまだ熱帯低気圧のままですが、中心付近の気圧はやや下がり、さらに発達傾向を予想していることが分かります。

■南シナ海で台風へ発達も?発生すれば台風11号
熱帯低気圧が進む予想の南シナ海の海水温をみると、広く平年より1.5℃以上高く、さらに2℃以上も高い海域があるなど、30℃から31℃以上にも達している状況です。
種々の計算をみると、この極めて暖かな海面上で発達し、台風の勢力となる計算も徐々に増えてきているように感じられます。
もし発生すれば台風11号ということになりますが、まだ気象庁からは公式的にそのような予想は発表されていません。
今後もし24時間以内に台風へ発達する予想となった場合は、台風へ発達する熱帯低気圧の予報を延長する初めてのパターンとなりますので、注目したいと思います。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sugieyuji/20200915-00198372/