レコードの売り上げ、CDを抜く 1980年代以降で初めて
2020.09.14 Mon posted at 14:17 JST

ニューヨーク(CNN Business) 米国で今年上半期(1〜6月期)に
発売されたレコードの売り上げが1980年代以降で初めて
CDを上回ったことがわかった。全米レコード協会(RIAA)が明らかにした。

RIAAによれば、今年上半期のレコードの売り上げは2億3210万ドル
(約246億円)とCDの売り上げ1億2990万ドル(約137億円)を上回った。

レコードはカセットテープやCDなどが登場する前はありふれたものだった。
カセットテープやCDが音楽を聴くのに最もよく使われるフォーマットとなったが、
それでもレコードの復活が止まることはなかった。2005年以降、
レコードの売り上げは増え続けている。RIAAによれば、

今年上半期、レコードの売り上げは4%増加した。
CDの売り上げは48%の減少だった。

レコードに対する関心が高まっても物理媒体による売り上げの
減少を食い止めるには不十分のようだ。
物理媒体による売り上げは23%減の3億7600万ドルだった。
新型コロナウイルスの感染拡大で、コンサートが中止になったり、
店舗が閉鎖されたりして音楽業界には打撃となっている。

物理媒体による売り上げが伸びなくても、ストリーミング市場は拡大し続けている。
有料のものや広告付きのものを含んだストリーミングの売り上げは12%増の48億ドルだった。
今年上半期の売り上げの85%以上がストリーミングによるものだったという。

https://www.cnn.co.jp/business/35159541.html