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阪神・オリックス合併案 コロナ不況「球界再編」

新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な不況で、球界再編が再燃――。
発端は、オリックス・バファローズが阪神タイガースに球団保有権を売却し、球団を合併する構想だ。

元々、阪急から球団を譲り受けた経緯があり、先祖返りの構図。
タイガースに山本由伸、山岡泰輔の“Wエース”が加われば巨人の戦力をも凌ぐと虎ファンも期待する。

 新型コロナウイルスの感染者数が高水準で推移したとして、政府は8月末までとしていたイベントの人数制限を再び延長し、
5000人の上限を9月以降も継続する。これに悲鳴をあげているのがプロ野球だ。

 各球団とも、9月以降は少なくとも観客動員上限が2万人になることを想定し、今季の赤字を40億円程度と見込んでいたが、
さらに下方修正を余儀なくされた。今季の選手年俸は全額支払うことが確認されているが、来季について、
選手年俸を大幅に削減しないことには、球団の維持は難しい。

経営破綻が予想される球団も出ており、球団再編の動きが加速しているのだ。

「右肩上がりの経済なら球団売却も可能だが、コロナ禍で各企業とも財政が悪化。黒字が見込めないプロ野球に触手を
伸ばす企業はない。そこで浮上しているのが、球団の合併。要は“手仕舞い”」(スポーツ紙デスク)

 本誌が入手した情報によれば、いま水面下で合併構想案が燻っているのが阪神とオリックス。
NPBへの参加資格をオリックスが阪神に譲渡する形で球団経営から撤退。球団が1つ減り、球界再編成の戦端が開く。

 主導しているのは、’04年の球界再編で主役を演じたオリックスの宮内義彦オーナー(84)。当時は近鉄が、
バファローズの球団保有権をオリックスに売却して統合したが、今回は逆。オリックスが球団保有権を阪神に売却するのだ。

つづく