中国、半導体を3000億ドル輸入へ−米国などから3年連続で

(ブルームバーグ): 中国は半導体を3年連続で3000億ドル(約31兆8000億円)相当輸入する見通しだ。自国の半導体製造技術に多額の資金を投じている中国だが、なお米国といかにつながっているかを示すものだ。

華為技術(ファーウェイ)や紫光集団、中国電子など大手テクノロジー企業を筆頭に、中国は最先端の人工知能(AI)半導体やメモリーなどへの投資で米技術からの脱却に取り組んでいる。ただ、米国とのデカップリング(切り離し)は世界経済を脅かすとともに、中国に大きな進歩をもたらすとしても当面は実現不可能だと、中国半導体産業協会(CSIA)の魏少軍副会長が世界半導体会議で語った。

魏氏は、上期には中国が世界の半導体業界における伸びの大半を支えたと指摘。米マイクロン・テクノロジーやクアルコムなど業界大手からの中国の半導体輸入は、原油輸入をなお上回っていると述べた。税関データに基づくと、1−7月の集積回路(IC)輸入は1840億ドルと、前年同期を12%上回った。

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