世界的に8月15日は日帝の敗亡と第2次世界大戦の終戦だけでなく、植民地支配からの解放を祝う日だ。
インドは植民地支配されていた期間が長く、搾取と暴政による被害も大きかった。独立当時、インドの建国の指導者たちは植民地時代の二つの大きな残滓(ざんし)をどのように清算すべきか深く悩んだ。
英国の帝国主義が移植した英語とクリケットだ。インドの指導者たちはこれらを逆に国家統合の遺産として継承した。
「ヒングリッシュ(ヒンディー+イングリッシュ)」と呼ばれるインド英語と、国民のスポーツとして定着したクリケットを、植民地時代の残滓と考える人はごく少数だ。
クリケットの国際大会で英国を破るとき、インドの国民は歓喜し、一つになる。ヒングリッシュ人口がイングリッシュ人口を圧倒するという見通しも出ている。
インドが経済大国として発展すれば、アメリカ英語のようにヒングリッシュが国際標準になる可能性もある。植民地時代の残滓で、多民族・多宗教・多言語の国民を一つにした。
インドの統合と発展の象徴かつ手段に進化させたのだ。だからこそインドは大国なのだと思う。

数年前、インドの首相の独立70周年記念演説を聞いたが、非常に印象に残るものだった。

90分以上続いたが、過去を恨むことはなかった。内容のほとんどはインドに対する誇らしさと将来設計だった。大げさなものでもなかった。
インド・メディアは「1家庭1トイレ」の約束を主な内容として報じた。今年の8月15日には中国との国境紛争を意識し「インドの主権尊重が最優先」と述べた。しかし、中国を名指しすることはなかった。
与党は祖国のスワラジ(独立運動のスローガン)精神をたたえ、野党は国境紛争で犠牲になったインドの将兵に敬意を表した。

大韓民国は独立記念日の際に誇れるものが世界で最も多い国だ。
第2次世界大戦後に植民支配から解放されて建国した国の中で唯一、経済発展と民主主義を同時に成し遂げた。
韓国の国民は独立記念日に過去と現在を誇りに思う資格がある。光復節に自分たちを祝うのは、現代史を成功させた大韓民国国民の権利だ。

http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2020082180188