世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は18日、ジュネーブでの記者会見で、
新型コロナウイルスのワクチンを平等に分配するための国際的な枠組みに参加するよう各国に呼びかけた。

 枠組みは「COVAX(コバックス)」と呼ばれ、WHOが主導。途上国へのワクチン普及を行う国際組織なども計画立案に携わった。
COVAXの参加国はワクチンの開発・製造や配布のための費用を出資し合う仕組み。
開発が実現すれば、参加国は少なくとも人口の20%分のワクチンを確保できる。

 COVAXをめぐっては、WHOが今月末までの正式調印を目指し、加盟国に参加を求める書簡を送付した。
英メディアによると、約170カ国が参加に関心を示しているが、一部の国は参加への回答を保留しているという。

 テドロス氏は会見で「限りある(ワクチンの)供給を戦略的に世界全体で共有することが各国の国益になる」とした上で
「ワクチン・ナショナリズムを防ぐ必要がある」と訴えた。

ワクチン平等に分配する枠組みに参加を WHO事務局長、各国に呼びかけ
https://news.yahoo.co.jp/articles/4eab763fdb935c502b574d4ba6f5c2328bdaeb70