以下の実験はすべて、1条件につき3つずつ標本を用意し、感染価を求めて平均値を算出した。

まず、気温と感染力の持続期間の関係を検討した。感染価を示すlog TCID50/mLが6.8の、SARS-CoV-2を含むウイルス輸送液をそのまま14日後まで維持し、1分後、5分後、10分後、30分後、1時間後、3時間後、6時間後、12時間後、1日後、2日後、4日後、7日後、14日後の時点で、感染価を測定した。

ウイルスは、4度では高い安定性を示し、感染価は14日後までほとんど変化しなかった。22度では7日後まで、37度では24時間後まで感染力を維持していたが、56度では30分後、70度では5分後には感染性のあるウイルスは検出できなくなった。

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t344/202004/565136.html