インドの首都ニューデリーの警察は8月1日までに、殺人罪で収監され、仮出所中に逃亡した62歳の男を首都圏内で逮捕し、
過去に50人以上のタクシー運転手を殺害したとする自供を引き出したと発表した。

男はインドの伝統医療の学士号を持ち、違法な腎臓移植などの犯罪に関与していた。
殺害した遺体はワニが多数生息する水路に投棄していた。共犯もいたが、一連の犯行の首謀者であることを認めたという。

違法な腎臓移植は125件以上に達し、1件につき6680〜9350米ドル(約71万〜約99万円)の利益を得ていた。
犯行は北部ウッタルプラデシュ州でも重ね、タクシーを雇った後、運転手をひとけのない場所で殺害。遺体が収容されないようワニが出没する水路に捨てていた。
不要となったタクシーの車は売りさばき、1台につき約270ドル稼いでいたという。

警察によると、デベンデル・シャルマ容疑者は2002〜04年にタクシー運転手を最多で7人殺した罪で、ラジャスタン州ジャイプールで終身刑判決を受けた。
16年間の服役後、今年1月に20日間の仮出所が許されたが、期間終了後も刑務所に戻らなかった。

消息を絶った約6カ月後に首都圏内で逮捕。出所期間が切れた後は女性と一緒に暮らしていたという。
ニューデリーの警察の報道発表文などによると、シャルマ容疑者はラジャスタン州で1984年から11年間にわたりクリニックを経営。
詐欺に巻き込まれて金を失った後、偽物のガスボンベ販売に関与。
この後、腎臓移植にも手を染め、04年に逮捕されていた。地元メディアは、運転手の殺害に及んでいる現場で最初に拘束されたとも伝えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/39e09464a909bec71dede0a8a0b579686677a246