韓国がインターネットを通じてやりとりする音声・データの約98%は海の下に設置された光ケーブルを通じて大陸の間を移動する。1990年代から活発に成長した海底光ケーブル産業は5世代移動通信(5G)の普及などで最近需要が急増した。
リサーチ会社「マーケット・アンド・マーケット」によると、今年の市場規模は約130億ドル(約1兆4000億円)。日本・米国・フランス会社が先頭に立っている中で韓国・中国も頭角を現わしている。
このような海底光ケーブル市場に米中葛藤の影響が広がっている。29日、日本経済新聞(日経)はチリ政府が一番目の海底光ケーブルプロジェクトを進めて事業の受注に出た日本と中国の中で日本が提案したルートを選択したと報じた。
東京から始まってオーストラリアとニュージーランドを経由してチリに達する約1万3000キロメートルの光ケーブルを埋設する今回の作業は約600億円規模となっている。まだ事業者は決まっていないが、日本ルートが選択されたため、今後日本企業が事業を受注する可能性が大きいと日経は伝えた。

中国は上海からチリに直接入るルートを提案した。チリ政府はコストや実用性から日本のルートが「最も薦められるルート」と決定の理由を明らかにした。
だが、本来この事業はファーウェイが担当すると予想されていた。中国はチリの最大輸出対象国であるうえに、中国政府と企業がともに出て事業受注に精魂を込めてきたためだ。

米国は海底光ケーブルを通じて情報が中国に流れることで中国共産党に悪用される可能性が大きいと主張してきた。米法務省は6月グーグル・フェイスブックの主導で推進している米国−香港間通信用海底ケーブル構築事業にも同じ理由で反対を示した。
日経によると、現在の海底光ケーブル網事業は米国「TEサブコム(SubCom)」が約40%、日本「NEC」が約30%、フランス「アルカテル・サブマリン・ネットワークス」が約20%で、3社が世界市場の約90%を占めている。

詳細 2020/7/31
https://japanese.joins.com/JArticle/268689