1億年以上前の恐竜時代から海底に眠っていた微生物をよみがえらせることに成功したとする論文が28日、
英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)で発表された。
微生物は餌を摂取し、増殖もしたという。

 日本の海洋研究開発機構(JAMSTEC)が率いる研究チームは、1億年以上前に南太平洋(South Pacific)の海底に沈積した堆積物を採集し分析。
その中から見つかった微生物の培養を試みたところ、ほぼ全ての微生物が復活した。

 論文の筆頭執筆者でJAMSTECの主任研究員、諸野祐樹(Yuki Morono)氏はAFPの取材に対し、海底下の微生物には寿命の限界がないことが分かったと説明。
微生物は、エネルギー消費量をほぼゼロに抑え、堆積物中に存在する微量の酸素により生き延びたという。

 このエネルギー消費量では地表生物は生き延びることができない。諸野氏は、今回の海底生物がどのように生き残ったかは分からないとしている。

https://www.afpbb.com/articles/-/3296122