>>121
あのマルコフを殺したリシンといい、ニコライ・ホフロフをフランケンシュタインさながら怪物に変えたタリウムといい
KGBは猛毒の細菌にたえずさらに高い致死効果を持たせたがっているかのように見える。

炭疽菌なら何もさらに高い致死効果を持たせる必要はないはずである。
というのは、第二次大戦中、イギリスの科学者はスコットランドのグリニャード島で炭疽の実験を行なったが
三十七年たった今日でも、グリニャード島には有刺鉄線が張られ、上陸禁止になっているほどだからである。

グリニャード島の炭疽菌は、スベルドロフスク汚染事件にくらべて
高性能爆弾と核爆弾ほどの違いがあるとはいえ、それでもなお、致死効果は少しも減じていないと考えられているのだ。