>>762
英國は大戦以後独自独個の力を以てしては到底従来の如き世界的指導力を専らにするを得ざるのみならず、
自己の既存勢力範囲も充分に確保し難きに至らんことを危惧し、
所謂国際連盟に依る集団的安全保障体制を形ち造り、
世界の現状維持を攪乱するものは即ち世界の平和を棄すものなりとの自分勝手なモットーの下に、
現状維持の利害の共通なる米國を始め仏ソ等と協同の態勢を張り
汲々として自己頽勢の挽回に必死の努力を払ってをるのである。

インドに対する英國植民地政策の現状はどうか。
その悲惨な真相はどうか。何が一体人道か、何処にインド人の福祉が見出せるか。
曾て満洲事変当時切りに日本を侮辱したリットンは、今日の満洲國の王道楽土の実況を視察し、
飜て自国の印度統治の実際と比照するとき、若し彼リットンに一片の良心あらば、まさに慙死して自らの不徳不明を謝すべきであろう。