山中伸弥教授「コロナ死者10万人も」発言に見る政策立案の機能不全

日本循環器学会の企画でオンライン対談を行った山中伸弥・京都大教授(右)と西浦博・北海道大教授=ユーチューブより

 山中伸弥・京都大学教授のある発言が物議を醸している。「8割おじさん」こと西浦博・北海道大学教授との新型コロナウイルスに関する対談の中で「対策をしなければ今からでも10万人以上の死者が出る可能性がある」と指摘したのだ。この発言は、日本の政策立案における機能不全を物語っている。その理由を説明したい。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

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● 「8割おじさん」西浦博・北大教授と 山中伸弥・京大教授が対談

 山中伸弥・京都大学教授と西浦博・北海道大学教授の対談がユーチューブで公開された(公開期間は2020年10月31日まで)。その中で山中教授は、日本の新型コロナウイルスの流行状況について「対策をしなければ今からでも10万人以上の死者が出る可能性がある」と指摘した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/170d3eaabdc766994a3324fea5ef73e6e11d9769