メキシコ首都中心部に古代アステカの遺跡、建物改修中に発見
7/17(金) 13:20

https://news.yahoo.co.jp/articles/9dc8dd814b92e4949d66699966e04c6b7f7cbd49

 メキシコの首都メキシコ市中心部にある一般的な建物。この中で、考古学者が予想外の発見をした。
 見つかったのは、アステカ帝国の宮殿の遺跡。宮殿はスペインの征服者によって破壊された。遺跡は、社会的支援を行う非営利組織が建物を改修中に見つかったという。
 (考古学者のラウル・バレラ氏)
 「地盤沈下を起こさないように、多くの予防策を講じた。歴史的建造物を傷つけないように、掘ってもよい場所とそうでない場所を専門家とエンジニアに確認した」
 バレラ氏によると、この遺跡はスペインの征服者エルナン・コルテスが所有していた。コルテスは1518年にメキシコに入った。都市テノチティトランに到着後、破壊された宮殿に滞在したとされる。
 バレラ氏は「コルテスが滞在した建物には、玄武岩や火山岩が使われている。これはアシャヤカトル(アステカ帝国の君主)の宮殿が破壊された時に残ったものだ。宮殿が発掘場所にあったことは、様々な資料で示されている」と述べた。
 テノチティトランと宮殿がスペイン人の征服によって陥落した後、住民らは神殿や宮殿の破壊を余儀なくさせられたとされている。これらの遺跡は、現代のメキシコ市の基盤となっている。