「ボルヴィック」20年末に出荷終了 国産水が台頭し輸入水取り巻く厳しい環境が背景か キリンビバレッジ
7/6(月) 15:49配信

キリンビバレッジは6日、フランスのナチュラルミネラルウォーターブランド「ボルヴィック」の出荷を20年末に
終了すると発表した。ブランドオーナーであるソシエテ・デ・ゾー・ド・ボルヴィック社との製造委託契約終了に
伴う動きとなる。
 背景に輸入ミネラルウォーターを取り巻く厳しい環境があると思われる。
 「ボルヴィック」をはじめとする輸入ミネラルウォーターは1993年のブームで大幅に拡大したものの、近年は
下降傾向にある。
 その主要因は、国産ミネラルウォーターや無糖茶飲料の台頭にあり、国産ミネラルウォーターは96年4月に
国産小容量ペットボトル製品の販売が解禁されたことを機に消費量が増加している。
 18年頃からはインバウンド需要の盛り上がりに伴い一部の輸入ミネラルウォーターブランドで復調傾向も
みられたが、コロナ禍の影響でその道も閉ざされた状態になっている。
 キリンビバレッジは今年、強固なブランド体系の構築として「午後の紅茶」と「生茶」に経営資源を一層集中
させていく方針を掲げている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23e00216345099a88177e4efb1703dfb6db2e25b