黒人男性が白人の警察官に首を圧迫されて死亡した事件を受けて全米に広がった抗議デモは今、
社会に変革を迫っている。CNNによると、アメリカの長寿アニメ『ザ・シンプソンズ』は、白人以外の
キャラクターの声に白人俳優を起用しないと決めたという。

 なぜ企業は人種差別問題への対応を急ぐのか。

 全米黒人地位向上協会などから、ヘイトスピーチへの対策が不十分だと指摘されたフェイスブックへは、
広告掲載をボイコットする動きが広がっている。既にスターバックスやコカ・コーラなどが、
全てのソーシャルメディアを対象に広告を一時停止すると発表。売上高の98%を広告収入が
占めているというフェイスブックは対策強化を26日に表明したが、さらなる対策が求められそうだ。

ロレアルが「ホワイトニング」などの表現を廃止

 一方、「スキンケア商品で今後『ホワイトニング』や『明るい』といった表現を廃止する」と27日に
発表したのは、世界最大の化粧品メーカーのロレアル。ロレアルは「差別反対」を表明しているが、
過去には白人による人種差別を批判したモデルを解雇していたことを取り上げられ、「偽善的」だと
批判を浴びていた。

 また、ユニリーバは、スキンケア商品の「ホワイト」や「ホワイトニング」の名称を変更すると発表。
ジャンソン・エンド・ジョンソンも、美白製品の一部を販売中止するとしている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dec07b9e47d38dd27db2be3e77091bcd614ccd04