【ソウル=細川幸太郎】韓国産業通商資源省の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長は24日、
世界貿易機関(WTO)の事務局長選に立候補すると表明した。選出されれば初の女性事務局長となる。
兪氏は日本の対韓輸出管理の厳格化に反発しており、日韓関係に影響を及ぼす可能性もある。

ソウル大英文学科出身で米国弁護士資格を持つ兪氏はWTO対応部署などを経て、
韓米自由貿易協定(FTA)締結の担当を担った実績がある。ほぼ一貫して通商畑を歩み、
2019年3月に通商担当トップの通商交渉本部長に就任した。

兪氏は19年7月の日本の対韓輸出管理の厳格化に対して強く反発しWTO提訴などを主導してきた。
これまで「事務局長になれば国益に役立つため最善を尽くす」とも発言しており、
仮に選出されれば日本への攻勢を強める懸念もある。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60717440U0A620C2EAF000/