千歳市のホテルに入っていた宿泊予約およそ1万5000泊分がキャンセルされたのは道の要請のためだとして、ホテルの複数の
事業者が25日、道に対して補償や支援を求めました。
25日、千歳市内の6つのホテル事業者の代表が道の土屋俊亮副知事と面談しました。
面談は非公開で行われましたが、ホテル側は今月から8月中旬にかけて苫小牧市の製油所で行われる大規模な工事に
伴って多くの作業員の宿泊予約が入っていたものの、道が宿泊先を胆振地方に限るよう会社に要請したことなどから
およそ1万5000泊分がキャンセルされたと訴えました。
そのうえで道に対し、▼工事関係者に今後は千歳市で宿泊するよう書面で要請すること、▼キャンセルされた宿泊分を
十分補償すること、さらに、▼千歳市の観光関連事業者の資金繰りが維持できるように支援をすることを求めました。
これに対し道は検討のうえ書面で回答すると応じたということです。
面談のあとホテル側の代表が記者会見し、「要望事項については誠意をもって回答するということなので、今後の
対応については道の回答を待って検討したい」と述べました。
一方、土屋副知事は記者団に対し、「ホテル側に経緯を説明して相当程度の理解は得られたと思う。道として補償はしないが、
道の施策としてできる支援については説明した」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200625/7000022426.html