[上海 25日 ロイター] - 中国では250ギガワット相当の石炭火力発電所を建設・計画していることがグローバル・エネルギー・モニター(GEM)とエネルギー・クリーンエアー研究センター(CREA)が実施した調査で明らかになった。
これは米国の総石炭発電能力を超える水準。中国は石炭からよりクリーンなエネルギーへの転換を表明しているが、調査によると石炭事業への新規認可は今年に入り加速しているという。
GEMの担当者は「世界的に石炭離れが進むなか、中国は依然としてエネルギー構成の中核に置いている」と述べた。
調査では、中国では政府の規制緩和を受け、今年に入り40.8ギガワット相当の新たな石炭火力発電所建設を提案していると指摘。現在建設中の石炭火力発電所は97.8ギガワット相当、計画段階のものは151.8ギガワット相当という。
17ギガワット相当の発電所は年内の着工認可が下りている。これは過去2年間の合計を上回る水準。
CREAのアナリストは、「中国はすでに必要を十分上回る石炭火力発電能力がある。無駄な支出で国内総生産(GDP)を押し上げる慣習により、石炭発電所は平均的に遊休時間が稼働時間を上回っている」と述べた。