>>120
夫は、足にケガをした妻のために、車椅子で迎えに来た。
だがかぜか妻の機嫌が悪い。
いきなり車椅子から立ち上がると、夫の制止を振り切り、走り出した。
怒りを剥き出しにして足を引きずり、五十メートルほど走って、歩道に倒れ込む。立ち上がり、夫を睨みつける。
乳飲み子を抱いた夫は、車椅子を押して、ゆっくり近づく。
「いったい何が・・・・」という言葉をタメ息で飲み込んでーー