世界的投資家のジム・ロジャーズ氏は、安倍首相について「新型コロナウイルス感染症への対策で失敗した」と酷評した。
ロジャーズ氏は12日付けの“週刊朝日”の寄稿で、日本政府の新型コロナ対策を「アジア最悪」であると伝えた。
ロジャーズ氏は、アジアはいまや西洋国家よりも経済的に成功し、コロナ対策でも西洋より速やかに国を開け始めた(経済活動の再開)、としてアジアを称賛した。
しかし「安倍首相はその指導力を発揮できないまま、日本国内の状況は悪化した」と批判した。
国際統計サイトによると、5日現在日本の人口100万人当たりの新型コロナによる死者は7人で、中国(3人)、韓国(5人)、台湾(0.3人)より多い。
つづけてロジャーズ氏は「日本の新型コロナへの対策がうまくいかないのは、安倍首相のリーダーシップだけでなく、日本が抱えている根深い問題があるようだ」とし「日本社会は柔軟性に欠ける。しかもそれは年々ひどくなっている」と伝えた。
また「日本が柔軟性に欠ける理由の一つは、移民が少ないからではないか。閉じた国はやがて勢いを失う」と強調した。
最後に「日本は私が最も好きな国のひとつだ。だから日本の未来について誰よりも心配している」と付け加えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/906e7b748a5ac59f6c007853ca89bde0df2417a1