香港への国際的な支援について考える催しが都内で開かれ、香港の民主活動家の周庭さんは中国による「国家安全法制」の導入について、
「国際社会が香港の問題を見ているというメッセージを中国政府に送ることが大事だ」と述べ、日本に協力を呼びかけました。

この催しは、日本で暮らす香港の人などでつくる団体が、香港で一連の抗議活動が始まってから9日で1年になるのに合わせて開いたもので、
都内の会場には国会議員などおよそ100人が参加しました。

催しには、香港の民主活動家の周庭さんらがインターネットを通じて講演を行い、この中で周さんは中国が香港で反政府的な動きを取り締まる
「国家安全法制」の導入を決めたことについて、「『一国二制度』の香港がどんどん『一国一制度』になってしまっている。
これから香港で何が起きるか想像がつかないし、私自身もいつ逮捕され、何年収監されるかわからず、本当に怖い」と危機感を示しました。

そして、「香港には多くの日本企業が進出し、日本人も大勢住んでいる。『一国二制度』が破壊されれば現地の日本人にも影響が及んでしまう」
と述べました。

そのうえで、「人権は命や人間の尊厳の問題であり、日本政府にははっきりとした立場を示してほしい。国際社会が香港の問題を
ちゃんと見ているというメッセージを中国政府に送ることがとても大事で、もっと関心を持ってほしい」と述べ、日本に協力を呼びかけました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200609/k10012464511000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200609/K10012464511_2006091837_2006091848_01_03.jpg