トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席について「いまは話をしたくない」と、14日朝に放送されたFOXビジネスとのインタビューで語った。

  さらに、中国と「完全に断交することが可能か、断交した場合に何が起きるか」思案していると述べ、「5000億ドル(約53兆5000億円)を節約できるだろう」との見方を示した。

  ニューヨーク証券取引所およびナスダックに上場しながら米国の会計規則に従っていない中国企業を「注視している」とも主張、「非常に厳しく注視している」と述べた。

  大統領のインタビューをツイッターで伝えたFOXビジネスのマリア・バーティロモ氏は「注視」の具体的な内容については言及しなかった。

  トランプ氏は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を巡って中国に「大きく失望した」と言明した。通商交渉の第1段階合意に署名して以降、同氏は中国が新型コロナの感染拡大について情報を隠ぺいしているとの非難を続け、米中関係は悪化している。

  また、「安価な労働力が非常に高くついた」とも語り、米中が通商合意に署名した時点では新型コロナは「話題にも上っていなかった」と話した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-14/QABJM2T0AFB401