渋谷氏
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渋谷健司氏については、肩書が多彩であるために、どのように紹介していいか、いつも迷う。
渋谷氏は、日本のマスコミでは、「WHO事務局長上級顧問」である。
ところが海外のメディアで英語で日本批判をする際には、「元WHO職員(former WHO official)」になる。
渋谷氏が代表を務める上杉隆氏が社主である株式会社No Border代表としての肩書は、「WHOコーディネーター」である。

渋谷氏は、2001年からWHOに勤務し、2005〜08年に「coordinator for the Health Statistics and Evidence Unit」というコーディネーターの肩書を持った(参照:WHOサイト)。

東京大学は、この「コーディネーター」職しか、渋谷氏とWHOの関わりを認めていない(参照:東京大学サイト)。
したがって渋谷氏は、海外では、「元コーディネーター」の「元WHO職員」であるようだ。
ここまでは情報が確認できる。

しかし日本では、肩書は変わる。
たとえば渋谷氏が創設して2012年にPresidentに就任した「Japan Institute for Global Health (JIGH)」という団体の紹介文では、2005〜08年のWHOとの関わりは「Coordinator」ではなく「Chief」ということになっている。

「Chief」の肩書で登場する職務の部分は、渋谷氏の自己申告で作成されている経歴のようなので「Coordinator」が「Chief」になった経緯は不明である。

また、さらに現職として日本のマスコミで「WHO事務局長上級顧問」になる経緯も不明である。
WHOが公式に公表している「Senior Advisor」や「Special Advisor」の中には渋谷氏は含まれていない。
WHOの幹部職員である私の知人に聞いてみたところ、WHOの職員リストには渋谷という人物は出てこないので、可能性としては、契約コンサルタントか何かではないか、とのことであった。

なお渋谷氏はもともとは産婦人科医である。
また、公衆衛生の論文執筆はあるようだが、感染症に関する業績は見つからない。

西浦モデル検証F渋谷健司氏は早く日本の感染爆発の主張の根拠を示せ
http://agora-web.jp/archives/2045743.html