アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が2020年4月20日に、2020年3月における中毒事故管理センターへの通報件数が例年に比べて著しく多いとのレポートを発表しました。
その原因は、人々が新型コロナウイルスから身を守ろうとして漂白剤などの薬品を不適切に使用しているからだとみられています。

CDCの発表によると、洗剤や消毒剤への暴露を原因とする2020年1〜3月の通報件数は4万5550件で、2019年と2018年の同期に比べてそれぞれ20.4%と16.4%も多かったとのこと。
そのことを示すグラフが以下で、左が洗剤、右が消毒剤の通報件数です。
黒色の線で示された2020年の折れ線グラフを見ると、特に3月に入ってからの発生件数が青色の線で示された2019年のグラフや水色の線で示された2018年のグラフに比べて有意に高いことが分かります。

https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/7/1/710e0_88_8e31fd982190c7861e1d8b24ba2c2065.png

中略

◆事例1

最初の事例は、「食品を食べる前に洗浄するべき」というニュースを聞いた成人女性の中毒事故です。
その女性はシンクに湯をはってから漂白剤と酢を入れて、そこに果物や野菜などを浸しました。
その間、女性は台所で他の食べ物を洗っていましたが、程なくして塩素臭を感じ、呼吸困難・せき・息切れを起こして救急通報しました。
女性は救急車で病院に運ばれ、軽度の低酸素血症と重度の息切れの診断を受けましたが、酸素吸入と気管支拡張剤で回復。
胸部X線写真にも異常がなかったことから、数時間の経過観察の後退院しました。

洗剤や消毒剤での中毒事故が激増、新型コロナウイルスが原因か
https://news.livedoor.com/article/detail/18157510/