さらに現場を困惑させているのが、仰天の強行案だ。

「日本武道館などのメイン会場となる施設も借りられないので、汐留の日テレ本社を使って生放送を行う案が出ているようです。
本社前に野外テントを立てて、メインとなる放送は屋外で行うことでコロナの影響を最小限にしようと考えているようですが、
無茶な要求をされたプロデューサー陣は頭を抱えて毎晩会議をしていますよ」(同)

 困っているのは日テレのスタッフだけではなく、タレントも同じこと。
「“チャリティー番組”という名目ではあっても、こんな時期に出演するのはかなりのリスクです」と語るのは、ある芸能事務所のマネージャーだ。

「当日は、日テレの制作スタッフだけで外注も合わせて1000人を超え、タレントや関係者も含めると膨大な数の人が出入りします。
そこでコロナに感染したとあってはタレントのイメージもダウンしますし、なにより日テレと今後、仕事がし辛くなってしまいます……」(前出の芸能事務所マネージャー)

 上層部ばかりが先走っている日テレだが、すでにチャリティーマラソンのランナーも極秘に選別されていたという。

「今年はジャニーズタレントを走らせる予定だったようで、Sexy ZoneやKAT-TUNのメンバーがリストアップされ、話が進められていました。
しかし、ジャニーズ事務所サイドが、日テレ社長の『24時間テレビ』強行発言が批判を受けて炎上したことを危惧して、
協力はできないと難色を示しているみたいです」(前出の民放関係者)

 社長の一声で大混乱を招いている今年の『24時間テレビ』。
これだけ内外で批判されても強行するようならば「金儲けのため」と言われてしまっても仕方がないかもしれない。