山梨県によりますと、31日、山梨大学医学部附属病院に搬送されてきた県内に住む乳児の女の子が新型コロナウイルスに感染しているのが確認されました。
女の子には重い肺炎の症状があり、現在、集中治療室で治療を受けているということです。
厚生労働省は「乳児が感染するケースはこれまでにもあったが、重症化したのは初めてではないか」としています。

専門家「子どもも絶対安全とはいえず」
子どもが重症化するケースは、高齢者に比べると少ないものの、中国などで報告されています。
中国の研究グループは、中国 武漢で、ことし1月、新型コロナウイルスに感染して肺炎などの症状が出て入院した1歳から7歳の子ども6人のケースについて報告していて、
このうちの1人は重症化して集中治療室で治療を受けたということです。
これらのケースでは、全員が回復し、退院したということです。
また、中国の疾病予防センターが2月11日までに中国本土で新型コロナウイルスの感染が確認されたおよそ4万5000人のデータを分析した結果、
10歳未満の子どもで感染が確認されたのは全体の0.9%にあたる416人で、死亡したケースはなかったとしています。

子どもの感染症に詳しい愛知医科大学の森島恒雄客員教授は「子どもは重症化しにくいと言われてきたが、最近、海外からは特に3歳未満の子どもが重症化したケースの報告が出てきている。
子どもが感染しても絶対に安全だとはいえず、特に保育所や幼稚園など小さな子どもを扱う施設での予防策の徹底が重要だ」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200401/k10012362531000.html