聖書博物館が所蔵する「死海文書」16点、すべて偽物だった
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/032500195/

 米国ワシントンDCの聖書博物館が所蔵する「死海文書」が、
すべて偽物であることが判明した。死海文書は、
今から1800年以上前に書かれたとされるヘブライ語の聖書とその写本で、
聖書博物館の4階常設展示室には16点の断片が展示されていた。

 博物館が依頼していた外部の調査チームは3月13日、
これらが真っ赤な偽物であるという結果を発表した。どれも収集家、
博物館の創立者、世界的な聖書学者をも欺くほど精巧に偽造されていた。

 美術品詐欺の捜査が専門のコレット・ロール氏率いる調査チームは、
200ページ以上にわたる報告書を提出し、断片自体は古代の皮革を使ったと見られ、
文字は現代になって書かれたもので、本物の死海文書に見せかけるための
細工が凝らされていると説明した。「これらの断片は、
 人をだます目的で偽造されたものです」と、ロール氏は述べた。

 2017年の開館以来、聖書博物館は所蔵する死海文書を鑑定するために資金を出し、
そのうち5点をドイツ連邦材料試験研究所へ送っていた。
2018年に公表されたその結果は、5点はおそらくすべて
現代の偽造品であるというものだった。
(以下、ソース参照)