ダイプリでの感染者の受け入れをした自衛隊中央病院のまとめ
https://www.mod.go.jp/gsdf/chosp/page/covid19.html
無症候性を含む軽症者でも画像変化が認められることから、CT検査がPCR検査よりも感度が高いという報告がある。
当院で経験した症例においても、無症候性を含む軽症者のCT検査で異常所見が認められている。
また、クルーズ船内で濃厚接触となる同室の家族や友人等がPCR陽性で、本人もCT検査で明らかに他の症例と類似する両側末梢のすりガラス様陰影を認めるにもかかわらず、PCRが陰性となる症例を一定数経験した。
そのような症例において、繰り返しPCRを実施すると陽性になる症例もあれば最後まで陰性のままの症例もあった。
また、退院確認時の2回連続のPCR検査も、1度目は陰性であるにもかかわらず、2回目が陽性となる症例を数多く経験した。
これらの経験から、PCR検査の感度はさほど高くないのではないかと考えられた。明確な検討はできていないまでも、感覚的には70%程度の感度ではないかと思われた。

しかしながら、当院のように全例CT検査を行うかどうか、判断は難しいところである。