米紙「中国はアジアの病人」に中国「差別的だ」…記者3人を国外退去処分

 【北京=竹内誠一郎】中国外務省は19日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの北京駐在記者3人の常駐記者証を19日付で失効としたと発表した。事実上の国外退去処分となる。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙は2月3日、「中国は真のアジアの病人」と題した識者の評論をニュースサイトなどで発表した。中国政府は、清朝末期の中国への蔑称べっしょう「東アジアの病人」と関連づけて問題視していた。
中国外務省の耿爽グォンシュアン副報道局長は19日、同紙に求めていた公開謝罪と責任者の処罰が「いまだにない」とし、「差別的な言論を中国人民は歓迎しない」と述べた。