米マサチューセッツ州で、犬に襲われた男性を助けようと近所の住民が射た矢に当たって、この男性が死亡した。警察は事故だったとみて捜査しており、現時点で事件としての立件はしない見通し。

同州アダムズ警察に、人が犬に襲われているという通報があったのは5日正午過ぎ。

調べによると、近所の住宅で騒ぎ声がするのを聞きつけた男性が、善意で助けに駆け付け、数頭のピットブルテリア犬のうち1頭に向けて矢を射た。

矢は犬のうち1頭に当たったが、そのままドアを突き抜け、ドアごしに犬たちから身を守ろうとしていた男性に当たった。男性はジョシュア・ジャドュシンさん(27)と判明した。

犬たちは以前から獰猛(どうもう)だったとされ、駆けつけた警官にも襲いかかろうとしたことから、警官がやむを得ず銃を使って制圧したとしている。

検察が記者会見で明らかにしたところによると、この家では2018年にも人が犬に襲われて負傷したことがあった。犬たちはこの家に住む男性とパートナーが飼っていたと思われる。

家の中には死亡したジャドュシンさんのほか、子ども1人が別の部屋にいたが、子どもは無事だった。

https://www.cnn.co.jp/usa/35149135.html