中国外務省、新型ウイルスへの対応で米国を批判

中国外務省の報道官は3日、同国で発生した新型コロナウイルスに対する米政府の対応を批判した。

同報道官は、米国が真っ先に大使館員の一部退去を示唆し、他国に先駆けて中国滞在者の入国を禁止したと主張。大規模な支援も提供していないと批判した。

同報道官はオンラインでの記者会見で「(米国は)不安を煽り、不安を広げることしかしていない。これは悪い例だ」と発言。各国に対し、科学的根拠に基づき冷静かつ妥当な判断と対応を求めると呼びかけた。

米政府は湖北省武漢市からの米国人の退避を先月28日に開始。

世界保健機関(WHO)は先月30日に「世界的な緊急事態」を宣言し、米国務省は同日、中国への渡航警戒レベルを引き上げた。

中国外務省の報道官は「強力な感染予防力と施設がある米国のような先進国が率先して、WHOの勧告に反した過剰な制限を導入している」と批判した。

https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2020/02/261877.php