チェコのウイルス対策アプリメーカーAvast Softwareがセキュリティアプリをインストールしたユーザーのアクティビティデータを収集し、
それをパッケージ化して子会社であるマーケティング解析企業Jumpshotを介して企業に販売していると、
米メディアのMotherboardとPCMagが1月27日(現地時間)、Avastの内部文書や顧客企業への調査に基づいて報じた。

Avastのセキュリティアプリは無料のものもあり、日本でも多数のユーザーがインストールしている。
Avastによると(リンク先はPDF)、MAU(月間アクティブユーザー数)は4億3500万人以上だ。

Avastは、アプリでのデータ収集はオプトインでユーザーに許可を得ていると説明したが、Motherboardが取材した多数のユーザーは許可した自覚がなく、
そのデータが販売されていることも知らないと語った。
Avastはデータは匿名化して販売しているとしているが、専門家によるとこのデータから個人を特定するのは簡単だという。

このデータには、Google検索、Googleマップの場所検索、LinkedInページでのアクティビティ、YouTubeの動画のクリック、ポルノサイトでどの動画を見たかなどが含まれる。
例えばあるユーザーが何かを購入するまでにクリックしたすべてのURLの履歴をたどることができる。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2001/28/news063.html