「3歳の時に子役としてこの世界に入って以来、ずっと家族のために仕事をしてきました。
でも60代を迎えて、これからが自分のために生きられる時間の始まりではないかと思っています」

そう語る麻丘めぐみは16歳の時に『芽ばえ』(1972年)で歌手デビュー。可憐な歌声と抜群のプロポーションでたちまちトップアイドルとなった。
1973年には『わたしの彼は左きき』の大ヒットで全国にブームを巻き起こす。

「いつも時間に追われていて、自分がどこに行くのかも分からずに移動していました。
特にきつかった仕事はお正月のかくし芸大会ですね。稽古する時間がほとんどとれないまま、鼓やお琴の演奏をしなくてはならなくて、しかも本番では先輩たちとの共演でしたから、自分が失敗すると皆さんにご迷惑がかかる。
もちろん吹き替えなんてできませんから胃が痛くなりました」

そんな時、心の支えになった男性はいなかったのだろうか。

「全然(笑い)。私たちの頃は事務所から『男性タレントとは目を合わせるな』と言われていて、仕事中はそれを守っていたんです。
そんな中で親交があったのはシンシア(南沙織)と美代ちゃん(浅田美代子)。3人とも年齢が近くて、スカウトされて歌手になった点も共通していましたから、たまに会うと将来への不安を話し合っていました」

今月発売されるベスト盤に29年ぶりの新曲『フォーエバー・スマイル』が収録されることになった。
「『疲れた時は休んでもいいから、好きなことをして進んでいこう』という、今の私の気持ちが反映された歌です。『左きき』の時のように、聴いてくださった方に元気を届けられたら嬉しいですね」
https://www.news-postseven.com/archives/20200122_1528822.html
https://news-postseven.kusanagi-cdn.com/wp-content/uploads/2020/01/asaoka_megumi_kindaieiga03.jpg
https://news-postseven.kusanagi-cdn.com/wp-content/uploads/2020/01/asaoka_megumi_kindaieiga04.jpg
https://news-postseven.kusanagi-cdn.com/wp-content/uploads/2020/01/asaoka_megumi_kindaieiga02.jpg
https://news-postseven.kusanagi-cdn.com/wp-content/uploads/2020/01/asaoka_megumi_kindaieiga01.jpg
https://www.news-postseven.com/wp-content/uploads/2020/01/asaoka_megumi_05.jpg