<アルゼンチンの軍事独裁政権下で市民弾圧に関わったとされる元警察官は、フランス国籍を取得し、大学教授の職に就いていた>
1976〜83年のアルゼンチン軍事独裁政権下で行われた市民弾圧「汚い戦争」。
その拷問、虐殺に関わったとされる元警察官が、40年以上を経てフランスで逮捕された。
人道に対する罪で逮捕されたのは、大学教授の職に就いていたマリオ・サンドバル(66)。
約500人の誘拐、拷問、殺人に関与したとされるが、今回は1976年から行方不明となった学生エルナン・アブリアータの事件に容疑を絞った。
彼は当時、サンドバルに連行され、拘置所として使われていた海軍技術学校に収容された。約5000人が死亡、あるいは「消えた」とされる施設だ。飛行機から海に突き落とされた人々もいたという。