大リーグ アストロズのGMと監督 解任 不正にサインを分析
2020年1月14日 8時40分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200114/amp/k10012244431000.html
大リーグ機構は、2017年から2018年のシーズンにかけて、アストロズが試合中にカメラを使って対戦相手のキャッチャーが出すサインを不正に分析していたとしてゼネラルマネージャーと監督を職務停止の処分にすることを決めました。これを受けてアストロズは、ゼネラルマネージャーと監督の解任を発表しました。
アストロズの不正なサイン分析は、2017年にアストロズでプレーしていたアスレティックスのピッチャーがアメリカのメディアに証言したことで明らかになり去年11月から大リーグ機構が調査を始めていました。

球団や選手などへの調査の結果、アストロズは、ワールドシリーズを制覇した2017年から2018年にかけて、本拠地の球場でセンターに設置されたカメラを使って対戦相手のキャッチャーが出すサインを不正に分析していたと結論づけています。

この映像はベンチ側に設置したモニターに映し出され、分析されたサインの内容がバッターに伝えられていたということです。

大リーグでは電子機器を使ったサインの分析は規則で禁止されていて、2017年のシーズンにはレッドソックスが違反したとして罰金の処分を受け大リーグ機構は同じような違反があった場合は、より重い処分を科すことを表明していました。

大リーグ機構は、アストロズがこの処分のあとも不正なサイン分析を続けたことを重く見て、ジェフ・ルーナウゼネラルマネージャーとA.J.ヒンチ監督を今シーズンの職務停止の処分にしました。

これを受けてアストロズは、2人の解任を発表しました。

また、球団には上限となる500万ドル、日本円でおよそ5億5000万円の罰金が科せられ、ことしと来年のドラフト会議での1巡目と2巡目の選手指名の権利が剥奪されました。

一方で、このサイン分析に関わった選手の処分は行われませんでした。

また当時、アストロズでベンチコーチを務めていたレッドソックスのアレックス・コーラ監督は一連の不正で中心的な役割を果たしていたとして調査が続いています。