沖縄市の県総合運動公園の敷地内で11日から12日にかけて、衰弱した野良猫が相次いで発見、保護されていたことが13日、分かった。
保護された3匹のうち2匹が死亡し、1匹が瀕死(ひんし)の状態になっている。
保護した動物病院の獣医師は、猫の症状などから「毒物を盛られた可能性が高い」と指摘。
同公園周辺では昨年10月ごろから猫の不審死の報告が続発しており、県内の動物愛護団体が「動物愛護法違反の恐れがある」として沖縄署に被害の相談をしている。

公園の管理会社関係者や住民によると、衰弱した猫が発見されたのは同公園の北東側にある「比屋根口」と呼ばれる出入り口周辺。

11日午後6時ごろ、沖縄市海邦に住む主婦、長谷川美香さん(43)が駐車場入り口から西に約60メートル離れた敷地内で猫1匹を発見。
呼吸が浅く、けいれんしており、約5時間後に死亡した。
翌12日午後5時ごろにも長谷川さんが、駐車場そばの警備員が常駐するプレハブ近くで倒れていた猫2匹を保護。
11日に発見された猫と同様の症状で、1匹が約5時間後に死亡し、1匹も瀕死の状態だという。

診察した「ペットメディカルセンター・エイル」の池原秀壱獣医師によると、3匹はいずれも腎機能が著しく低下しており、死因として「何らかの毒物を口にした可能性が高い」と指摘。
除草剤などに使われる有機リン系や害虫駆除用のホウ酸などの毒物を摂取した時とは異なる病変という。

管理会社関係者によると、公園周辺では昨年10月ごろから衰弱した猫や猫の死骸が発見される事例が相次いでおり、同12月中にも敷地内で2匹の死骸が見つかっていたという。
一連の事態を受け、飼い主のいない犬猫の保護などに取り組む「琉球わんにゃんゆいまーる」が13日、昨年から続発する事例との関連も含め、沖縄署に被害相談した。

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