イギリス王室のハリー王子夫妻が先週、王室の中心的なメンバーとしての役割から退く意向を発表したことを受けて
ハリー王子と家族による話し合いが行われ、祖母のエリザベス女王は、夫妻の意向を認める考えを示しました。

イギリス王室のハリー王子と妻のメーガン妃は今月8日、エリザベス女王を今後も支えていくとしながらも、
王室の中心的なメンバーとしての役割から退き、イギリスと北米で生活する計画を突然、明らかにしました。

これを受けて13日、ハリー王子と祖母のエリザベス女王や父親のチャールズ皇太子、そして兄のウィリアム王子による
話し合いが行われました。

話し合いのあと、エリザベス女王は声明を発表し、夫妻には王室の主要メンバーとしての役割を果たして
もらいたかったとしながらも、新たな生活を築きたいという夫妻の希望を全面的に支持する考えを示しました。

そして、公的な資金に頼らずに生活したいという夫妻の意向を受け、まずは移行期間として2人がイギリスとカナダで
過ごすことに同意し、今後、最終的な結論に達したいとしました。

地元メディアは、メーガン妃はすでにイギリスを離れ、カナダに渡ったと伝えています。

イギリス国内では、夫妻が王室の中心的なメンバーとしての役割から退いたあとの警備の態勢や費用、
それにハリー王子が持つ「サセックス公爵」という称号をどうすべきか、メディアが大きく取り上げていて
今後の議論が注目されます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200114/k10012244291000.html