‪【コラム】鯨肉と東海=韓国
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2020.01.08 12:02

鯨肉は高い。昨年末、蔚山(ウルサン)の長生浦(チャンセンポ)でミンククジラ1頭が1億2800万ウォン(約1176万円)で競り落とされた。
1キロあたり20万ウォン、これをゆでて飲食店に23万ウォンで供給された。肉のうち最も高い韓牛のヒレ肉は1キロあたり8万ウォンほどだ。
鯨肉が高い理由は需要が多いものの供給が正常にできないからだ。

現行法では、網にかかったり、海岸に押し上げられたり、死んで海上に漂流するクジラのみ海洋警察に通報した後、販売することができる。
しかしこれはミンククジラなど小さくて個体が比較的多いクジラ類に該当する。セミクジラ、ニタリクジラ、ザトウクジラなど保護対象10種はいかなる場合も流通不可能だ。

韓民族とクジラの縁は蔚山盤亀台(バングデ)の壁画に見られるように非常に古い。

朝鮮時代に東海(トンヘ、日本名・日本海)は鯨海、すなわち鯨の海と呼ばれていた。
19世紀初期に油の採取のための米国式捕鯨がグローバル産業となり、ナガスクジラ、コククジラのような大きなクジラが数多く生息していた東海は列強の角逐の場となった。
フランスの捕鯨船リアンクール(liancourt)号は1849年1月、独島(ドクト、日本名・竹島))を発見してリアンクール岩で命名した。

鯨肉は油が多くて腐りやすい。それで肉を速やかに加工できる沿岸が捕鯨の必須要素だ。
長生浦はこの時から捕鯨の前進基地となった。クジラを食べる文化は日本がほぼ唯一で、長生浦にはその文化が移植された。
韓国戦争(朝鮮戦争)後の食糧難で安い鯨肉の需要も急増した。蔚山・釜山(プサン)・浦項(ポハン)を中心に鯨肉は庶民の食として定着した。

以下略

画像
蔚山盤亀台(バングデ)の壁画(レプリカ)
https://i.imgur.com/4IOLdLQ.jpg