保釈中にレバノンへ逃亡した日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)=会社法違反(特別背任)罪などで起訴=の妻、
キャロル・ナハス容疑者(53)=偽証容疑で逮捕状=がゴーン被告の勾留中、
海外で幅広く行われたとみられる証拠隠滅工作の中心的役割を果たしていたことが判明した。
東京地裁はゴーン被告の2度目の保釈の際、検察側からその実態を伝えられ、証拠隠滅の恐れを認めながら、裁量で保釈を許可していた。
判断の是非が改めて問われる。


「裁判官の大失態」

 関係者によると、東京地検特捜部は昨年4月、押収した証拠から、
キャロル容疑者がゴーン被告の勾留中の同年1〜2月、事件関係者らとのやり取りにスマートフォンのアプリで隠語を使い、
口裏合わせなどを図った上、ゴーン被告に有利な証言をするよう圧力を依頼する被告のメッセージなども送信していたことを把握。
同年4月22日に弁護団から保釈請求が出された際、キャロル容疑者に証拠隠滅を図る明確な意思があったことを示す証拠として地裁に提示した。




ゴーン被告妻の証拠隠滅工作、東京地裁も把握 問われる保釈判断
https://special.sankei.com/a/society/article/20200111/0001.html