日本製鉄(東京)は今秋、室蘭製鉄所の「心臓部」である高炉を19年ぶりに改修する。
総額約350億円を投じ、同社では初めて最新鋭の人工知能(AI)を導入、12月上旬の稼働を目指す。
8月中旬にも現高炉を停止。
3カ月余りの改修期間に、室蘭製鉄所には最大1500人規模の日鉄関係者が増員される見通しだ。
鉄のマチ・室蘭の「象徴」ともいえる高炉の更新に、経済波及効果を期待する声が高まっている。

 室蘭製鉄所は自動車部品用の特殊鋼などの需要が堅調で、フル生産状態が続く。
2001年11月に稼働した現高炉は、老朽化が進んでおり、高炉の寿命とされる20年が迫り、日鉄は高炉改修を判断した。
改修後の容積は現高炉(2902立方メートル)とほぼ同じ3014立方メートル。
最大の特徴は、データを解析して生産の効率化を図るAIの導入だ。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/379798